豆腐屋エコロジカルチェック
我が家の近所に、昔ながらの豆腐屋が一軒ある。
店主は、80歳のおじいちゃん。
毎朝4時に起きて、豆腐をつくっている。
おじいちゃんの店に豆腐を買いに行くのは、小学1年生の次男の役目で、持参したタッパーに豆腐を二丁入れてもらって、帰ってくる。
うちの近所には、大きなスーパーがあって、そこにいけば、もっといろんな種類の豆腐が揃っているのだが、我が家では、いつもおじいちゃんの店で豆腐を買っている。
おじいちゃんの店の豆腐は、スーパーの豆腐よりも値段が高く、種類は絹ごしと木綿しかない。
それでも、私たちは、おじいちゃんの店で豆腐を買う。
それは、なぜか?
おじいちゃんの店の豆腐が、ずばぬけておいしいからではない。
そのおじいちゃんの店で、私たちが豆腐を買うのは、夕方になると、おじいちゃんがいつも近所の掃除をしてくれているからだ。
おじいちゃんは、自分の店の前だけでなく、隣近所のあちらこちらまで足を伸ばして、掃除をしてくれている。
そのおじいちゃんの姿勢に、ありがとうの一票を投じたい、そんな思いを込めて、私たちは、おじいちゃんの店で豆腐を買っている。
豆腐造りと掃除をする行為は、はっきりいって、なんの関連性もない。
でも、そのおじいちゃんの近隣への配慮は、まさにエコロジカルなものであって、その行為の美しさに心を打たれ、「あのおじいちゃんが作ってくれた豆腐だ」と思い、いつもありがたく豆腐を食べさせてもらっている。
先日、豆腐のヒット商品「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」を製造している男前豆腐店が、大豆殻を不法焼却していて、廃棄物処理法違反の疑いで、書類送検されたというニュースが流れた。
こちらは、豆腐のおいしさにこだわっていたものの、環境への配慮はなされていなかったという典型例。
このニュースを聞いて以来、エコロジーが話題になる前から、エコロジカルであったおじいちゃんの生き方に、ますます「がんばれ、おじいちゃん」の一票を投じたくなった。
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